top of page

【審査結果発表】みやざきにいてほしい! コビト大募集!!

2021年7月17日より、宮崎県のみやざきアートセンターで開催中の「なばたとしたか こびとづかんの世界展」開催にさきがけ、アートセンター主催で「みやざきにいてほしい! コビト大募集!!」企画を実施いたしました。


期待を大きく上回り、なんと552点もの応募作品が集まり、応募いただいた作品は、原画展の開催期間中、みやざきアートセンター3Fキッズルームに展示されています。


その552点の中から、こびと研究家のなばたとしたかと、こびと研究室(みやざき支部/本部)による厳選なる審査の結果、なばたとしたか賞1点、入賞2点の合計3点が選ばれ、8月2日にみやざきアートセンターの公式サイトにて発表されました。


いわゆる「こんなコビトがいたらいいな!」を募集する企画ではありますが、テーマを「みやざきにいてほしいコビト」と限定しています。

そのねらいは、どこにでもいるコビトたちだからこそ、この機会に宮崎(自分たちの身の回り)をよく観察してもらい、こびと研究家のなばたとしたかさんもこびと研究室もまだ見ぬコビトをぜひ「発見」してもらいたい、ということにありました。


552点を審査する過程で、宮崎の名産物や名所についてどんどん詳しくなっていってしまうほど宮崎らしいコビトばかりで、ぜひ宮崎の方以外にもご覧いただきたいと思い、応募者の方、そして主催のみやざきアートセンター様の許諾をいただき、ここに掲載をさせていただくことになりました!

なお、入賞は3作品なのですが、なばたさんが最後まで決めかねていた6作品も、合わせて発表いたします。


 

■なばたとしたか賞

なばたさんコメント:

良い! 粘土? 実物? の写真がインパクト大!

とくちょう通り、実際に踊っている姿を想像すると愉快で幸せな気持ちになりました!

姿形、色合いも素敵です。バイブスマダラの太鼓で踊っているところを見たい(笑)


こびと研究室より宮崎メモ:

宮崎では毎年8月に「日向ひょっとこ夏祭り」が開催されるそうです。明治時代末期に日向市で考案された「永田のひょっとこ踊り」(市指定無形民俗文化財)を伝統芸能として保存し、PRするために始められた祭りだそうです。



■入賞

なばたさんコメント:

ミヤザキと言ったらマンゴーのイメージだったので、いるだろうなとは思っていました。

実際に応募の中にもたくさんのマンゴーコビトはいたのですが、ネットをハンモックのようにして気持ち良さそうに寝ている姿が気に入りました!


こびと研究室より宮崎メモ:

言わずと知れたことですが、宮崎はマンゴーの名産地です。その中でも「太陽のタマゴ」という品種は宮崎で収穫されるマンゴーのなかでも約15%ほどしかとれない最高級マンゴーなのだそうです。




■入賞

なばたさんコメント:

目の付け所が良い! 鈴になりすましてシャンシャン言ってるのを想像するだけで笑えます(笑)

今度から神楽の鈴の音が聞こえてきたら、このコビトのことを思い出すことでしょう。


こびと研究室より宮崎メモ:

宮崎県は『古事記』や『日本書紀』に記された神々の物語にまつわる地が点在する「神話のふるさと」なのだそうです。高千穂の神楽(神を祀るときの音楽と踊り)の「手力雄(たぢからお)の舞」などで鈴が印象的に使われます。そこにコビトがいたなんて、びっくりです!


 

以下は、残念ながら入賞は逃してしまいましたが、甲乙つけがたいほどだった作品の一部です。


■佳作

こびと研究室より宮崎メモ:

「地頭鶏(じとっこ)」は、宮崎で古くから飼育されていたニワトリです。農民たちが地頭職に献上しているうちに「地頭鶏」と呼ばれるようになったそうです。

ライバルが「名古屋コーチン」に寄生しているコビトだったり、細かい生態が書かれていて、早く本物のジトッコビトを発見したくなりました!





■佳作

こびと研究室より宮崎メモ:

「フェニックス」は不死鳥ではなくて「宮崎県の木」にも指定されているヤシ科の木のことなんだそうです。宮崎県では街路樹としてあちこちで目にします。

名前と特徴がリンクしていること、顔立ち、額に見えるコウモンなど、コビトをよく研究しているな!と感激です。

絵の色使いもとても素晴らしいですね。





■佳作

こびと研究室より宮崎メモ:

日向夏(ひゅうがなつ)は宮崎特産の柑橘果物です。ほかの柑橘類とは違って、フワフワの白皮(アルベド)部分を果実と一緒に美味しく食べることができる特徴があります。

その特徴的なふかふか部分で休む生態と「ヒュウガナツヤスミ」というネーミング

がこちらもとてもコビトらしいです。絵から推察すると、ミカンキツケのなかまなのかもしれませんね。



■佳作

こびと研究室より宮崎メモ:

「エナシラッシタケ」という光るキノコは本土では宮崎市青島のみで生息しているのだそうです。

きっとえいいちようさんは、コビトやキノコや昆虫が好きで、とても詳しいんだろうなと感じる作品です。

キノコビトの種類は多いですが、ノキノキノコも発見してみたいです。






■佳作

こびと研究室より宮崎メモ:

「ジャカランダ」はブラジルがルーツの植物で、世界三大花木のひとつとされています。暖かいところの植物なので日本では冬を越せない所が多いのですが、暖かい宮崎県にはなんと約1000本のジャカランダが群生する「ジャカランダの森」があるそうです。

このジャカランダのコビトの作品が2点あったのですが、応募してくれた遼太さんとけいごさんはご兄弟だそうです。

ジャカランダの森では、5月下旬から6月中旬頃に満開の花が見られるそう。家族で遊びに行って「こんなコビトがいるかも!」と相談したり探したりしてくれたのかなと嬉しくなりました。

どちらの作品も迫力があり、美しく、日本のコビトとはちょっと違う雰囲気。きっとジャカランダの本場、ブラジルやポルトガルには、こんなコビトがたくさんいるのでしょうね。




 

「みやざきにいてほしい! コビト大募集!!」の作品のご紹介は以上です。

主催のみやざきアートセンターのご担当の方から、

『こども達が思っている「宮崎」を感じることができ、また、この企画を通して「宮崎」について考え、知り、そして、それを「誇り」に感じるきっかけになったのではないかと感じております。』

とお言葉をいただきました。

宮崎県でもコビトたちがこんなに受け入れられ、息づいているということがわかり、今後また、日本全国色々な場所で、同じ企画を実施してみたいと考えています。


宮崎県のみやざきアートセンターで開催中の「なばたとしたか こびとづかんの世界展」は、いよいよ会期も後半、8月29日(日)までとなります。お近くの方、ぜひぜひ足をお運びいただき、3Fキッズルームに展示中の全応募作品も、ご覧いただければと思います。





閲覧数:932回
bottom of page